先物取引について

先物取引とは、商品先物取引所が取り扱っているさまざまな商品の銘柄を売り買いすることを意味します。この取引は全ての人に公開されていて、特別な条件などは必要なくどなたでも参加することができます。ただし、先物取引には一般の市場取引とは違った特徴やルールが存在します。一般市場における商品の取引は、その場で代金を支払ってその場で商品を受け取るものです(実物取引)。しかし、商品先物取引所で行われている取引は、将来の一定期日に商品を受け取ることができる権利をやり取りするものです。変動する商品の値段をあらかじめ決めておくものなので、先物取引の参加者は取引をすることによって利益が出ることもあれば損益が生じることもあります。したがって、先物取引は資産運用の目的でも活用されています。将来の商品の価格を予想しながら売りと買いの注文を適宜入れていく必要があります。そういう意味では株の取引とよく似ています。また、先物取引は本来は不安定で変動する商品の値段を現時点で決めることができるので、価格変動リスク(プライスリスク)を管理する役割も担っています。先物取引市場があることによって、メーカーなど商品を必要とする人たちの将来を見通せないことによる心理的・経済的負担は軽減されています。株や日経225の取引をする場合は証券会社に口座を開設して、証券会社を通じて売買の注文を出して株の取引を行います。商品先物取引の場合、証券会社にあたるのが商品取引会社です。株の場合と同じで、この商品取引会社に口座を開設して、入金後、実際の取引の注文という形になります。口座開設と維持は無料です。負債を抱える可能性のある証拠金取引を行う関係で、口座開設の際に個人の信用力(年収、金融資産など)が問われるケースもありますが、各社さまざまです。現在、日本の商品取引会社は数十社あります。手数料が自由化されて、その料金体系はバラバラになりました。事前に確認しておくことをお勧めします。また、証券会社と同じで、商品取引会社がそれぞれ取引に関係するニュース、リアルタイムの商品価格、アナリストレポートなどの情報提供を行っています。情報提供サービスの違いを比較して商品取引会社を選ぶのもよいかもしれません。商品取引所に上場されている商品は、無作為に選ばれている訳ではありません。商品取引の役割に見合った商品を、さまざまな理由が考慮された上で国の定めによって選ばれています。基本的には、“大量取引に適する商品”でなければなりません。国内流通量の少ない雑多な商品群の価格を決定していても、その市場を維持するコストのほうがメリットよりも大きくなってしまうかもしれません。したがって、一般によく流通している、多くの人が必要としているものに限っています。かつ、値段を一律で決定しなければならないため、品質がある程度一定で商品と同じ銘柄の商品とが交換可能なものでなければなりません。また、値段が全く動かないものだと価格を決定する意味がないので、ある程度の価格変動性も必要とされてきます。代表的な商品として出来高の多い順にならべれば、「金」、「Non-GMO大豆」(遺伝子組み換えでない大豆)、「白金」、「ガソリン」、「ゴム」、「トウモロコシ」、「灯油」、「原油」などがあります。商品先物は資産運用先としても利用されていますが、変動する相場を予想するものであり、その予想に反した値動きをすれば損をする可能性のある投資行為です。参加者全員のリターンの合計が必ず0かマイナスになるギャンブルとは違いますが、場合によってはリスクの非常に高い場面を向かえることもあり、投機的な性格を帯びてくる可能性も十分に考えられます。そのような危険な運用にならないように、参加者自らが相場の研究を怠らず日々努力していく必要があるといえるでしょう。大きな利益や損失を経験すると冷静な判断力を失いがちなものです。得をしたからといって気が大きくなり、いきなりより大きな取引に挑戦したり、あるいは損をしたからといって取り戻そうとして無理矢理資金を調達してきたり。このような行き当たりバッタリの行動は危険極まりない紛れもない“投機”です。加熱する感情を抑えるには、最初から投資目的とそれに合わせた運用限度額を決めておくことをお勧めします。それにはまずは自分の生活と収入・貯金に見合った「余裕資金」を確認する事から始めましょう。生活費以外にも、これから将来に起こりうるリスクに対応できるだけの蓄えを残しながら、それでも余る分が余裕資金です。この余裕資金のなかから投資に回せる分を予め決めておけば行過ぎた投資は避けることができます。個人で外国為替証拠金取引FX 初心者を行う場合、外国為替証拠金取引業者を通して外貨の購入を行います。外貨の取引は、外国為替市場で取引が行われています。外国為替市場というのは、外貨を取引する銀行や取引業者のネットワークだとお考えください。市場という名前が付いていますが、青果市場や魚の市場のような、具体的な場所があるわけではありません。外貨は外国為替を扱う銀行を仲介して取引を行います。外貨を取引したい場合、銀行や仲介業者が相手の銀行や仲介業者と取引を行うのです。外国為替証拠金取引の場合、「為替差」と「スワップ金利」の2つで利益を得ることができます。一粒で2度おいしいグリコのキャラメルのようなものです。1ドルを100円で買い、105円で売った場合、5円の為替差が生じることになります。(ここでは、為替手数料を考慮していません。)この5円の差によって得られる利益を為替差益といいます。100万円分買っていれば、100万円×(105-100)=5万となり、5万円の利益になります。逆に、100円で買って、95円で売ってしまえば、5万円の損失になります。この場合、為替損失と呼びます。スワップ金利とは、金利によって利益を出す方法です。外貨預金同様、外国為替証拠金取引にも金利がつきます。円のようにほとんど金利が付かない場合もありますが、海外には5%以上の金利がつくところも多いのです。外国為替証拠金取引には為替差で儲けるという方法だけでなく、スワップ金利のように金利で儲けるという方法もあるのです。スワップ金利で利益を得るためには、ある程度の期間、外貨を保有しなければなりません。保有している間に、為替差損が拡大すれば、たとえ金利で利益を得たとしても、為替差とスワップ金利の合計がマイナスになれば、損をします。逆に、為替差だけではマイナスだけれど、スワップ金利を加えれば、プラスになるいうケースも出てきます。外貨の場合、金利だけに気をとられると痛い目に会うこともあります。しかし、為替差と金利の両面を常に意識していれば、後になって、戸惑うことも少なくなります。外国為替証拠金取引は、担保をもとに取引を行う取引になりますので、保証金が必要になります。保証金には「初回最低入金額」と「証拠金」があります。「初回最低入金額」とは、取引を開始するために必要な費用になります。口座開設の条件となっている場合などもあり、その場合、入金しない限り口座を開くことができません。無料の業者も多いのですが、10万円から30万円が相場となっています。また、初回入金額に応じて、特典がつくことが多いです。「証拠金」とは、通貨の取引を行うごとに必要となる金額です。イメージしにくいと思いますので、例で説明したいと思います。最低入金額が10万円、証拠金が10万円という業者で取引を行うとします(今回は手数料を考慮しません。)。初回、15万円を入金しましたので、「初回最低入金額」はクリアしました。この時点で取引が可能となります。証拠金が10万円なので、10万円分の外貨を購入しました。後、5万円残っていますが、5万円分の外貨を購入することはできるでしょうか?答えは、「NO」。できません。なぜなら、「証拠金」が10万円という金額を満たしていないからです。このように、入金した金額分の取引が必ずしもできるというわけではありませんので、ご注意ください。手数料とは売り買いの度にかかる料金になります。現在、1000円以内というのが相場ですが、手数料が無料の外国為替証拠金取引業者もあります。また、外国為替証拠金取引は通常の取引よりとデイトレードで手数料が異なることが多く、デイトレードの方が手数料が安い傾向にあります。「ビッド・アスク・スプレッド」って何?という話になります。「ビッド」とは外国為替証拠金取引業者の提示する買い気配値のことであり、「アスク」とは外国為替証拠金取引業者の提示する売り気配値のことです。この、「ビッド」と「アスク」の差が「ビッド・アスク・スプレッド」になります。「ビッド」と「アスク」の差が外国為替証拠金取引業者の利益となります。言い方を変えますと、「ビッド」と「アスク」の差が大きければ、コストが高くなり、差が少なければ、コストを低く抑えることができるという訳です。現在、5銭程度が相場となっています。よって、コストを比べる場合には、手数料だけを比較するのではなく、「手数料」と「ビッド・アスク・スプレッド」合わせた金額を比べればよいのです。